2011年8月23日火曜日

新6Vのススメ 「ROCKVOLT Attack」   2006年07月27日





§10.オイルポンプとカムチェーン&テンショナーのうんちく


クランクとカムの動きの関連性に関しては
4サイクルエンジンの基礎中の基礎になりますので
ココで説明するまでも無いでしょうww
モンキー系の横型OHC猿人は 
小さいながらも立派な4サイクルエンジンですので
基本に忠実な仕組みで成り立っております。

1958年にOHVで誕生したカブ系の横置きエンジンは 
1964年に新規設計にてOHCにモデルチェンジし 
カムシャフトはカムチェーンで駆動する方式を採用致しました。
OHVでは かき混ぜ飛沫式オイル潤滑でしたが 
OHCでは オイルポンプで強制潤滑されるように為りました。
オイルポンプは カムチェーン駆動方式を採用しております。
60年代のカブ系エンジンには
当初ギアポンプが採用されておりましたが
60年代末期よりトロコイドポンプを採用し 
コンニチまで続いております。

1964年に誕生してからコンニチに至るまで 
基本構造に なんら変更を受けずに生産され続けてきた
カブ系の横置きOHCエンジンですが
細かな仕様変更(改良)は毎年の様に行われており
オイルポンプも例外ではアリマセン。
50cc用のポンプ(トロコイド)だけでも 
わたしの知る限りでも3種類存在致します。
50cc以上のポンプ(トロコイド)となると何種類在るコトか・・
(実は全てを把握して居ないだけ・・ 汗)

そして ソレらのポンプ(トロコイド)全てが 
ポン付け又は少加工で流用可能です。
一番小さな6V50cc用のノーマルポンプを基準にしますと
わたしが実際に確認したモノだけでも
上は3倍近いサイズの物まで存在致します。

巷で噂される6V伝説の中に「70ポンプは50ポンプよりデカイ」
というのが御座いますが アレは真っ赤なウソ 
騙されてはいけませんww
確かに 極一部の車種の中の限られたタイプのポンプは
6V50ccのノーマルポンプに比べると 
ほんの少しだけ大きなモノが御座います。
がしかし 6Vノーマルポンプ比で1割5分増し程度(実測値)です。

「やっぱデカイんぢゃん♪」  と 思ったアナタ・・

1割5分ばかし増えたトコロで 糞の足しにもならんのに
ついつい「増量中♪」の文字に惑わされてしまう
オバちゃんの様になってはいけませんwww
12V50ccのノーマルポンプは なんと
6Vノーマルポンプ比で7割増し程度(実測値)も有るんンですョ!

アナタはソレでも「伝説のDAX70ポンプ」を使いますか?(走召火暴)

「ンでもさァ 12Vポンプは6Vケースには使えないんでしょ?」

鋭い♪www ソーなんですわ 12Vポンプを6Vケースにポン付けすると
『間違い無く 焼付きマス・・』・・・
『間違い無く』デス・・ 絶対にやっちゃダメですww

「使えないんぢゃ 意味ないぢゃン・・・」

あっはっはwww 確かにポン付けではダメですが 
ダレも使えないとは言ってませんョ♪
6Vのポンプと12Vのポンプ ドコがドー違うのか 
ケース側もポンプ側も ヨクヨク見比べて下さいませ♪
ンでもって そもそもオイルポンプはどの様な仕組みで動いてるのか
オイルはドコから来てドコへ流れていくのか
仕組みと理屈を理解しながらヨクヨク観察してみて下さい。
使えないなら 使えるように加工すればエエんです♪♪
ポンプ自体がケースに取付け不可能なワケでは無いのデスからね。
使えるように加工さえすれば 
安くてデカいタイカブのポンプも使用可能デスョ♪♪♪

ぢつわ某社の6V用ハイボリュームポンプは
タイカブポンプを加工したモノだったりします
(中番の刻印ぐらい削っとけョ・・爆)  

金が無いなら アタマとカラダを使わなきゃね♪(自爆)
御金がある人 ですか?  そーいう羨ましい人は
難しいコト考えなくても 社外の3倍ポンプ買って下さい(火暴)

あ・・ 「金が無いから道具が無い」 とか
「比べられる12Vの部品が無い」 なぁンて 
「小学生の屁理屈」 みたいなコト言うヤツは 
とっととヨソへ行ってチョーだい 
初期投資する気も無いやうなヤル気の無いヤツに
教えてやるコトなんざぁ コレっぽっちも無ェョ・・・
向上心の無いヤツを相手にするほど コチとら暇ぢゃねェし・・www

さァ 話を戻しますネ♪www
巷でよく話題になるオイルポンプの話題ですが
オイルポンプを大きくすれば油温が下がって万事OK♪♪ 
と 勘違いしている方が多いようです。
確かにオイルポンプと油温は密接な関係にアリマスが 
オイルポンプを大きくすれば 全て解決♪ 
というワケではアリマセン。
それぞれのエンジンの持つ発熱量と冷却能力のバランスや
使用状況などによって油温は変化しますので・・ 
ドコにドノ様にオイルをマワスかを考えてやらないと
意味が無かったり 不具合の原因になったりする場合も無い
とは言い切れません。

クランク等は油に圧力をかけるコトでも
油膜の保持をサポートしているワケですから
油圧が適正にかかっているかドーかは 
非常に重要なチェック項目だと思うのですが
ドコの話題でも 油温の話しバカリで
何故だか油圧のハナシが出て来ない のが不思議デス・・・
重要なのは「油の温度」ではなく
「油膜の保持能力」だと思うのデスが・・・
プレーンメタルぢゃ無くてニードルベアリングだから
ソレほど神経質にならなくてもエエのか?・・・
イヤイヤ ミッション軸受けと違って 
回転数も受ける力も桁違いデスから
とっても重要だと思うのデスがねェ・・・

まぁ どっちにしろ 油温が高くなり過ぎれば
「油膜の保持能力」が落ちて油膜切れを起こしますから 
重大なトラブルに繋がりますので トーゼン危険なんですけどねwww

油圧は ポンプサイズとオリフィスのサイズに
密接な関係が御座いますので
くれぐれも ポンプの選択とオリフィスのサイズの選択を
間違わないように 充分吟味下さいませ♪
皆様御存知のクランクケースに圧入されているオリフィスの他にも
油圧や供給油量に関係する
オリフィスと同等の役割をする部品は存在致しますので
ケース側のオリフィスにだけ手を加えても方手落ちかと思います。
現行エンジンなら そのままで問題無いかと思いますが 
6Vエンジンベースの場合は 重要項目だと わたしは思います。
各部のオイル廻りのサイズ選択は 
先に述べた「油膜の保持能力」や「油の温度」に
密接な関係が御座いますので
オイルがドコから来てドコを通って
ドノ様に潤滑し冷却しているのか
キチンと把握して吟味し選択するコトが重要です。

そして 意外と重要なのがポンプの定期チェック。
傷ついたポンプは油温が上がると一気に油圧が落ちマス
ので とても危険デス。
油圧計を付けていれば 外部からも確認出来ますが 
油圧計が付いてないと 油温が低い時には普通にオイルが回るので
通常のチェックでは見逃されるコトが多いデスから・・
(油圧計って 付けてる人を観たコトありませんけどネ・・ww)

「デカければ偉い」的な扱いのオイルポンプですが
オイルポンプを駆動させるのにもパワーロスするのをお忘れなく
必要以上に過大なポンプは抵抗になるだけでなく
正しく使用しないと 思わぬトラブルの元になるとも限りません
ので くれぐれも御注意下さいませ・・

さて 次はカムチェーンですが、
同じホンダ製・縦型4st系のヤツが純正流用出来ます。
25Hタイプですね♪(某社の安いチェーンはコレだったりする  爆)

ぢつわソノ昔・・ 
カブ系猿人は25Hチェーンが標準装備だったのですが
何故か いつの間にかH抜きになってしまいました。
おそらく ノーマルエンジンにはオーバークオリティだったので
フリクションを嫌ってH抜きになったのだと思いますが。
コスト削減の為 という説も御座います(爆)

街乗りでしたら25Hで必要十分でしょうが、
ソレでも不安の方は各種社外品をお選び下さい。
チェーンメーカーから直接引けば 
社外部品メーカーのモノと同じモノが安く買えたり致します。
ソノ辺りは 規格物のベアリング等も同じデス から 
機械部品商等に問いあわせて見ると良いかと思いマス。
チェーンなら大同とかタカサゴ 
ベアリングならNTNとかNACHIとか
メーカーに直接問い合わせると 
最寄の取扱店を紹介してくれたりしますョ♪
モチロン 武○とかキタ○とかにきいても
教えてくれませんョ・・(爆)

そしてお次はカムチェーンテンショナー
カムチェーンに適度なテンションを掛けて、
適正なチェーンの張りを保ってくれるのが
チェーン・テンショナーの働きです。
12V系の猿人には油圧で自動調整する 
「オート・テンショナー」が装備されています。
6V系は、一部を除いて 「マニュアル・テンショナー」です。
SS50等の60年代末期までは 通称「旧式オート」と呼ばれる
簡単な仕組みのオートテンショナーでした。
ドレがイイのかは、一長一短がありますが・・
オートは名前の通り自動的にチェーンの張りを調整してくれて、
基本的にメンテフリーです。
対するマニュアルは、定期的に張りを調整しなければなりません。

「んぢゃオートの方が楽でエエぢゃん♪」

と ダレもが思うワケですが・・・
オートは、ケース内圧力で油圧をかけて
テンションロッドを押し上げているので、
ケース内圧が上がった際に 圧力がかかり過ぎてしまい、
その結果チェーンが張りすぎてしまう可能性があるのです。
なので レース等で頑張って居られる方々の中には 
マニュアルの方が安心 と云われる方も少なくないです。  

まぁ かの モンキー工場早矢仕 曰く 
「カムチェーンの強化は必要無い!」 
っつうコトだそうですしwww
カブ系エンジンが現役レーサーだった時代を知る方からは
旧式オートでもレースには支障が無かった 
という話も伺っておりますのデ 
ソレほど神経質にならなくても良い のかもしれませんが
まぁソレも レースでの御話しでしょうから 
全て鵜呑みにして 街乗りと混同するのも危険では御座います。
レーサーなら毎回エンジン開けてチェックしてるでしょうしネ♪♪
(おやっさんの強化無用のハナシはドーかと思いますがww)

待ち乗りで 頻繁にエンジン開けてチェック 
っつうのも辛いモノが御座いますし
ノーマルのカムチェーンの場合には 
今までにも キンクしているモノを度々見かけております ので 
チェックを怠らないのはモチロンですが
保険の為にも 強化はしておいた方が良い 
かと わたしは思いマス

オリフィスの伝説 とか レース用ガイドローラー伝説とか
カムチェーン廻りでも Y部品の御話が多少御座いますが
別の項にて御話が出来ると思いますので 
ココでは割愛させて頂きます。
(タイシタ話でわ無いですけどね・・www)  












1 件のコメント:

  1. 極一部の車種の中の限られたタイプのポンプは
    6V50ccのノーマルポンプに比べると 
    ほんの少しだけ大きなモノが御座います。

    っちゅうのは4速DAX70のポンプですわ。
    オークションで何個も売ったなぁ・・・www。

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